一流の記憶法(1)
引き続き、今読んでいる本について。この章は大まかな記憶のメカニズムについてでした。しかし、これ読んだの2週間ぐらい前...
記憶のメカニズムと3段階モデル
第一章では記憶とは何か、と言うことについて書かれていました。
記憶は「覚える」ということ、だけではない
記憶=覚えると考えがちですが、それだけではないと言うことが書かれていました。ちょっと読み進めると納得できるのですが、もっと広く「記銘(覚える)」→「保持(覚えておく)」→「想起(覚える)」という流れ全体を「記憶」というそうです。
長い間覚えられる記憶への3つのステップ
記憶にも長くもつ記憶とそうでないのとあります。これは聞いたことのある人も多いと思うのですが、記憶は感覚記憶(今、五感として受け取っている情報)→短期記憶(短い間しか持たない記憶)→長期記憶(長く保たれる記憶)として保存されていくそうです。
各ステップごとの移行
それじゃ、長期記憶にするにはどうすればいいのか、と言う話になりますよね。感覚記憶を短期記憶にするには、まず「注意を向ける」必要があります。
彼女に「○○ちゃん(私です)は、私の言ったこと覚えてない!ちゃんと聞いてない!!」と責められて辛い思いをすることがあるのですが、彼女の言い分には科学的根拠があると言うことになりそうです笑。
短期記憶を長期記憶にする具体的な方法には触れられていませんでしたが、「短期記憶を繰り返し思い出す必要があるけど、ただ繰り返すだけじゃ駄目」ということらしいです。
想起-思い出すには手掛かりが要る
人は情報を思い出すときに、ただそれだけを思い出すのではなく手掛かりと一緒に思い出します。その手掛かりは言葉だけじゃなく、色々な種類があります。
例えば私はスミレを見たときに彼女のことを思い出します。彼女が好きな花はスミレだからです。このように、色々な情報がペアになって想起が起こります。「ドラゴン桜」のメモリーツリーでやってたあれですね。
これを聞いたときに「人間の脳ってHashMapみたいだな」って思いました。
忘却
忘却(記銘→保持→想起のステップが上手くいかなかった)について色々と書かれていたのですが、驚いたのは忘却には色々な理由があると言うことです。「時間がたつうちに記憶が無くなっちゃった」「そもそも感覚記憶に意識を向けていない」「手掛かりがこんがらがっていて、違う情報を思い出してしまった」「手掛かりが示されてない」などなど。
最後の二つはHashMapで言うと「キーと値のペアを間違えた」「キーを設定していない」って感じですかね。
記銘が失敗したのか、保持が失敗したのか、想起が失敗したのか。忘却には色々な理由があるからこそ、記憶は覚えるだけではなく、「記銘→保持→想起」のプロセスで捉える必要があるんですね。
「エビングハウスの忘却曲線」について、最後に少し触れられていました。一度長期記憶になってしまえば、忘れにくくなるって言うことらしいです。